2021年12月号 英語版
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ンゴジ・オコンジョ・イウェアラターマン・シャンムガラトナムローレンス・H・サマーズ 著
パンデミックの終息にはまだほど遠い。デルタ株が感染力の強い最後の変異株となることはないだろう。世界各地でワクチン接種を受けていない層が多く存在し、ウイルスの感染拡大に歯止めがかかっていないため、今日のワクチンをすり抜けるかもしれないさらなる変異が起きて、各地で新たな感染の波を発生させる見通しが高まっている。
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ルシール・アガワルギータ・ゴピナート 著
今年5月、IMFは新型コロナウイルスのパンデミックを収束させ、人命を救い、広範な経済回復に向けて世界を軌道に乗せるための詳細で包括的なロードマップを発表した(「新型コロナ収束に向けた提案」アガワルとゴピナート、2021年)。このロードマップは、多国間機関や主要なステークホ ルダーに承認されている。パンデミックの収束が雇用や生活、経済の健全性を取り戻すために必要不可欠とし、シンプルかつ強力な前提条件に基いている。一方を他方なしに達成することはできない。
アーサー・ベーカー、イーシャ・チョウドリー、マイケル・クレーマー 著
ワクチン接種は、パンデミックによる人命と健康面の打撃だけでなく、経済と社会への悪影響をも抑制する最も効果的な手段。
ナサニエル・カウンツアリンダム・ナンディベンジャミン・セリグマ 著
新型コロナウイルスのパンデミックを受け世界は2年近くにわたり、当然のことながら忙殺されてきた。しかし、この目前の危機によって、アルツハイマー病とそれに関連する認知症という、もうひとつの公衆衛生上の脅威に対する備えが妨げられるべきではない。より効果的で利用しやすい治療法や予防戦略に投資しなければ、認知症は経済成長を減速させ、世界の健康面や経済面の公平性を損なうことになる。各国は、この過小評価されている世界的な健康課題に備えるべく、今すぐに行動を起こさなければならない。
ミシェル・バチェレ, ジェフリー・サックス, K. K. シャイラジャ, クリスチャン・ハッピ, ケイト・ソーパー, マリア・デル・ロシオ・サーエンツ・マドリガル 著
「現在の世界秩序における富と環境における特権の大きな格差を是正することによってのみ、集団としての健康と幸福を確保できる。」 ケイト・ソーパー 「より良い回復のために、人間と権利を政策の中心に据 える経済が必要だ。」 ミシェル・バチェレ 「パンデミックとその余波への対応には、より多くの政府支出が必要だが、これにはふたつの課題がある。ひとつ目は、貧しい国には公共サービスの提供を増やす余裕がないため、適切な条件での増額融資や債務救済が急務であること。ふたつ目は、過去2年間のパンデミックへの対応において、多くの政府が(おそらく大半の政府が)示した以上の専門性と能力が必要であることだ。」 ジェフリー・サックス