2019年3月号 英語版
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エラ・ダブラ=ノリスカルパナ・コーチャー
女性が機械による自動化リスクの高い職種に集中しているのであれば、有償労働に就く女性の数を増やし、賃金格差を解消しようという政策によって勝ち得てきた成果があっという間に消えてしまう可能性がある。
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格差研究の第一人者であるブランコ・ミラノヴィッチの横顔をファイナンス・ディベロップメントのクリス・ヴェリシュが紹介する。
クリスティーヌ・ラガルド
女性のエンパワーメントは世界の経済と人々にとって極めて重要である
山口一男
日本の男女賃金格差を縮小するには、平等な雇用機会を提供すること、特に管理職や地位の高い専門職に就く機会を均等にすることが重要。日本政府はワークライフバランスを改善できる環境作りを目指すべきであり、さらに子育てや家事を女性だけの責任とする姿勢を変えるように奨励することも政府にはできるだろう。
カトリーン・ヤコブスドッティル
ごく一部の人だけではなく、大勢の人々が社会の中で自由に活躍できるようにすることは、社会正義の観点からのみならず、経済的観点からも正しい行動である。 男女平等は自動的に達成されるものではない。政府や企業、社会の諸団体による行動が求められる。女性や少数派の人々の不当な束縛からの解放が今日の政治にとって緊急課題のひとつであり続けている。進歩的な経済政策を推し進め、社会正義のための未来を見据えた取り組みの一部として男女平等を推進すべきである。