国際通貨基金(IMF)と世界銀行グループ(世銀)のそれぞれの総務会は、通常、毎年1度、各々の業務に関して議論する会議を開催しています。 年次総会は通常9月~10月にかけて開かれ、ワシントンで2年続けて開催された後、3年目は他の加盟国で開催されることが通例となっています
1946年3月、米国のジョージア州サバンナで、総務会の設立総会が開催されました。 第1回年次総会は、1946年にワシントンで開かれました。
年次総会は、国際通貨金融委員会、合同開発委員会、先進24カ国グループをはじめとする様々なグループによる会議に先立ち開催されます。国際通貨金融委員会、合同開発委員会、及び他のグループは、会議を締めくくるにあたり、コミュニケ(声明)を発表します。年次総会では、各総務が様々な課題を取り上げて協議を行う本会議(プレナリー)が1日行われます。年次総会においては、総務会が現在直面している国際通貨制度に関する問題にどのように対応するかを決定し、その対応策を承認します。年次総会の議長は世銀及びIMFの総務が務めます。議長国は毎年加盟国が1年交代で務めます。理事は2年に1度選出されます。毎年、IMFと世銀に新たに加盟した国々は本会議で紹介されます
年次総会には、加盟国の政府関係者が多く参加することから、大小様々な公式・非公式の協議を行う機会となっています。年次総会とともに、スタッフによる報道陣向けのものも含め、数々のセミナーが開催されます。また、年次総会のプログラム・オブ・セミナーズは、民間セクター、政府代表、そして世銀・IMFの幹部の間のクリエイティブな討論の促進を目指しています。さらに、年次総会と並び、IMFの第3代専務理事を称えて設立された財団がスポンサーとなり、国際金融に関するパー・ヤコブセン・レクチャーが毎年開催されています。
米国以外で開催された年次総会:1947~2012年 | |
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1947 | ロンドン |
1950 | パリ |
1952 | メキシコ・シティ |
1955 | イスタンブール |
1958 | ニューデリー |
1961 | ウィーン |
1964 | 東京 |
1967 | リオデジャネイロ |
1970 | コペンハーゲン |
1973 | ナイロビ |
1976 | マニラ |
1979 | ベオグラード |
1982 | トロント |
1985 | ソウル |
1988 | ベルリン |
1991 | バンコク |
1994 | マドリード |
1997 | 香港 |
2000 | プラハ |
2003 | ドバイ |
2006 | シンガポール |
2009 | イスタンブール |
2012 | 東京 |