False True 1 1 2 5 True True False COVID-19 もっと 2020年12月号 不運なスタートは長く暗い影を落とす 危機の最中に社会に出る若者が受ける打撃は大きく、不利益は生涯続く可能性もある 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が引き起こした景気後退は、新たに雇用市場に加わる若者たちのキャリアのスタートを困難にするだけではない。もっと巡り合わせの良い時期の新卒者と比べて、所得が数十年に渡って少なく、犯罪率が高く、家庭生活の満足度も低く、寿命まで短くなるリスクがある。 パンデミックによる景気後退が来年も続く、あるいは深刻化するようなことになれば、2020年の新卒者の逸失所得はさらに膨らみ、2021年に新たに雇用市場に加わる同じように不運な若者たちも厳しい見通しに直面することになる。 2021年12月 広範な経済回復にはパンデミックの収束が必須 今年5月、IMFは新型コロナウイルスのパンデミックを収束させ、人命を救い、広範な経済回復に向けて世界を軌道に乗せるための詳細で包括的なロードマップを発表した(「新型コロナ収束に向けた提案」アガワルとゴピナート、2021年)。このロードマップは、多国間機関や主要なステークホ ルダーに承認されている。パンデミックの収束が雇用や生活、経済の健全性を取り戻すために必要不可欠とし、シンプルかつ強力な前提条件に基いている。一方を他方なしに達成することはできない。 ルシャー・アガワル ギータ・ゴピナート 2021年12月 生産と研究費の拡大でワクチン接種が加速する ワクチン接種は、パンデミックによる人命と健康面の打撃だけでなく、経済と社会への悪影響をも抑制する最も効果的な手段。 2020年12月号 楽園からのご挨拶 経済が観光に依存している場合に、パンデミックの損害が大きくなった 今回のパンデミック(感染症の世界的流行)は、つながりを深めた現代世界がこれまでに経験したことのない規模のもので、1億もの雇用が危険にさらされている。観光に依存する観光依存国は他の国よりも危機のマイナス影響を非常に長く被る可能性が高い。旅行・観光業にとって重要な諸サービスは対人接触が多く、今般のパンデミックから圧倒的に大きな影響を受けている。こうしたサ ービスの苦戦は大勢の人々が一斉に旅行しても安全だと感じるまで続くだろう。 アダム・ベスディ 2020年12月号 ポスト・ パンデミックの 素晴らしい新世界 この混乱期の政策当局の選択が、これから数十年の経済の姿を決定づける可能性がある。 パンデミックの行方はまだ不確実だが、当初の猛烈な流行からかなりの時間が経過し、そろそろ視線を上げて未来に目を向けることができるようになってきた。現在の政策の選択が、各国経済の長期的進路にどのような影響を与えるのか、また与えるべきかを考えなければならない時期が来ている。 もっと おすすめの読み物 セレクト記事 バックナンバー ニュース