プレスリリース No. 24/372

貧困削減・成長トラストの見直しに関する クリスタリナ・ゲオルギエバIMF専務理事の声明

2024年10月15日

ワシントン DC: 国際通貨基金(IMF)の理事会は本日、IMFが低所得加盟国に譲許的融資を提供するためのツールである貧困削減・成長トラスト(PRGT)の制度と融資の見直しを完了した。IMFのクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事は、以下の声明を発表した。

「IMFの加盟国は本日、IMFの低所得国への支援を強化するため、貧困削減・成長トラスト(PRGT)の包括的な改革と融資パッケージを採択しました」

「このパッケージには、 IMFの純利益および・または準備金を運用して、今後5年間でPRGTにて追加の利子補給金として約80億米ドルを生み出すための枠組みが含まれています。他の改革措置や昨年の二国間資金調達活動の成功と合わせると、PRGTの長期的な融資枠は年間で約36億米ドルに増加し、パンデミック前の水準の2倍超となります。これにより、公共および民間の資金源からの大幅な追加的フローを促進することができます」

「この合意は、低所得国が前例のない一連のショックに苦しみ、多額の資金ニーズに直面しているという重要な時期に締結されました。PRGTの融資に対する需要が非常に大きい中、承認されたパッケージは、低所得国が健全な政策を実施し、強力な制度を構築するための支援を継続するために必要となる譲許的資金を生み出すことになります」

「これらの改革は、低所得国の経済格差が増大していることを認識し、IMFの支援を各国固有のニーズに合わせることに役立つでしょう。希少な譲許的資金を最も必要としている国々に確実に充てられるようにするため、新たな金利メカニズムは、最貧国に対する融資を無利子のままにしながら、他の国々に対する融資条件が十分に譲許的であるようにします。利用限度方針により、IMFの支援を柔軟に調整できます。また、セーフガードが強化され、合理化されます」

「私たちの世界中の加盟国は、経済的に厳しい時代に低所得の加盟国を支援するという共通のコミットメントを再び示しました」

FAQへのリンク