ゲオルギエバIMF専務理事が アルフレッド・カマー氏を欧州局長に任命

2020年7月15日

ワシントン DC -

国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事は本日、アルフレッド・カマー氏を欧州局長に任命する意向を発表した。カマー氏はすでに退任が発表されているポール・トムセン氏( リンク )の後任となる。就任は2020年8月1日付の予定。

ゲオルギエバ専務理事は「カマー氏は知的かつ戦略的なリーダーであり、組織に精通し、実務経験も豊富です。カマー氏の欧州に対する戦略的ビジョンと深い理解は、IMFが危機の回復段階からそれ以降も欧州を支援していくなかで、欧州局とIMFにとってきわめて重要な意味を持つでしょう」と述べた。

カマー氏は1992年に「エコノミスト・プログラム」を通じてIMFに加わり、多数の重要な政策課題や加盟国を担当してきた。そこには1998年の金融危機の際にロシア連邦の駐在代表を務めるなど、ベルリンの壁崩壊以降に体制移行を経験した国々への支援が含まれている。国際通貨システムがグローバルな金融セーフティネットを強化する取り組みを主導し、G20とG7に関するIMFの活動では思想的リーダーシップを発揮した。また技術支援管理室長として、IMFの技術支援業務の資金調達と管理方法の改革を支えた。専務理事室にも6年間在籍し、当初はアグスティン・カルステンス、ムリーロ・ポルトガル両副専務理事のアドバイザーを務め、ここ3年は専務理事の首席補佐官としてクリスティーヌ・ラガルド元専務理事、直近ではゲオルギエバ専務理事と緊密に連携してきた。

カマー氏はドイツ出身。ヴュルツブルク大学の経済学の学位を持ち、ニューヨーク州立大学オルバニー校、キール世界経済研究所、南カリフォルニア大学の各大学院で学位を取得している。

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