アジア太平洋地域セミナー
中央銀行デジタル通貨: 世界の動向と日本の取組
世界各国の中央銀行は、国内・国際通貨システムに根本的な影響を与えると期待される中央銀行デジタル通貨(CBDC)を積極的に検討しています。各国はそれぞれ異なる動機と課題を抱えていますが、世界共通の幅広い疑問が浮上しています。IMFアジア太平洋地域事務所は、IMF、日本銀行、民間シンクタンクから3名のゲストスピーカーを迎え、CBDCをめぐる世界的な状況や日本のアプローチに関する地域セミナーを開催しました。本セミナーでは、CBDCハンドブックなど加盟国支援におけるIMFの重要な役割に焦点を当てるとともに、日本におけるデジタルマネーの取り組みについて、経験や知見を共有しました。
アジェンダ:
2023年4月25日(火) |
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9:30 AM | 受付開始 |
10:00 AM |
開会 |
10:05 AM |
講演1 講演2 講演3 モデレーター |
11:05 AM |
質疑応答 |
11:25 AM | 閉会及びアンケート |
登壇者:
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ドン・へーはIMF金融資本市場局(MCM)次長。デジタル通貨やフィンテックに関するMCMの業務を監督する責任を負っている。2014年にMCMに、世界銀行(1993~1998年)、IMF(1998~2004年)、香港金融管理局(2004~2014年)に勤務。香港金融管理局では、金融・財政の安定維持と金融市場の発展に関連する問題の調査や政策提言の指揮を担当する理事を務めた。また、香港金融研究所の所長も務めた。ケンブリッジ大学で経済学の博士号を取得。
- 下田尚人は日本銀行決済機構局参事役。CBDCプロジェクト、クロスボーダー決済、国際技術標準などを担当。1992年に入行以降、金融機構局国際課長(バーゼル銀行監督委担当)、香港事務所長、財務省国際局企画官などを歴任。一橋大学で法律、ハーバード大でコンピュータサイエンスを履修。
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山岡浩巳はフューチャー株式会社取締役、フューチャー経済金融研究所長。現在、日本の有力企業約100社で構成されるデジタル通貨フォーラムの座長を務める。日本銀行金融市場局長、同決済機構局長のほか、バーゼル銀行監督委員会委員、IMF日本理事代理を歴任。東京大学法学部卒業、カリフォルニア大学バークレー校法学部修士課程修了(LL.M.)。