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ワン・ワールド・フェスティバルで来場者200人超がIMFゲームを楽しむ
[2020年2月2日、大阪] 西日本最大級の国際協力イベント、ワン・ワールド・フェスティバルでは今日までに、200人以上の幅広い世代の来場者が国際通貨基金(IMF)の展示ブースを訪れ、参加型ゲームを通してIMFの活動や役割を学びました。2月1日から二日間に渡って開催された同フェスティバルには、市民社会団体、政府機関、国際機関など約100の団体が参加、約26000人が来場しました。
IMFアジア太平洋地域事務所(OAP)は10年ぶりに同フェスティバルに参加。IMFの使命と活動内容への理解を促進するため、一般の聴衆に働きかけました。同地域事務所は、世界銀行グループと共に北区民センターに二日間展示ブースを設置し、初日にはキャリアトークイベントをカンテレ扇町スクエアで共催しました。
IMF展示ブースでは、スタッフ2人が朝から夕方まで来場者を歓迎し、約250人にIMFの情報が記載されたポストカードやチラシなどを配布しました。そのうち約200人は、IMFクイズに挑戦し、IMFの設立年やIMFに対する日本の貢献などの基礎的な問題に答えました。さらに100人の来場者は、SDGsをテーマにしたボードゲームにも挑み、IMFの様々な活動に合致したSDGsの目標を当てました。
多くの来場者は、クイズとボードゲームはIMFについて学べる素晴らしい機会だと感想を述べました。「ニュースでIMFについて聞いたことはありましたが、IMFが何をしているのか正確には知りませんでした。今日はゲームを通して多くのことを学べました!」と、クイズとボードゲームの全ての問題に答えた年配の女性は述べました。また環境研究を専攻する大学生は、経済機関であるIMFが経済だけでなく、気候変動を巡る政策活動にも注力していることをSDGsゲームで知り、「IMFは環境問題にも取り組んでいるのですか?素晴らしいですね!」と驚いていました。
同フェスティバルではまた、IMFは世界銀行とともに、雇用機会やキャリアパス、就職に向けて必要な準備などについて若者に紹介しました。トークイベント「国際金融機関で働こう!」では、若者ら約50人が鷲見周久OAP所長と世界銀行東京事務所の大森功一上級対外関係担当官によるプレゼンテーションを聞きました。両者は、一般的なキャリアパスについて説明した後、世界銀行とIMFがそれぞれ提供する日本人向け奨学金プログラムを紹介し、聴衆にキャリア構築に向けた計画を立てるよう促しました。
トークイベントと世界銀行の展示ブース運営を手伝った立命館大学4年生の諏訪さやかさんは、「自分のキャリアに関して視野が広がりました。国際機関で勤務するなど自分には無縁の世界だと思っていましたが、自分にとってそこまで遠い話ではないのかもしれないと感じました」と、感想を寄せました。「展示ブースでのゲームやキャリアトークを通して国際機関で働くことについて知り、キャリア選択が広がった高校生・大学生は多いと思います。国際機関にとって、こうした細やかな広報活動がどれだけ重要であるかを感じました。」
IMFアジア太平洋地域事務所(OAP)は、日本国内外でのアウトリーチ活動に取り組んでいます。東京では、同様の国際協力イベントであるグローバル・フェスタに10年以上参加しています。