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日本-IMF奨学金生、歓迎レセプションで意気込みを新たに
[2019年10月10日、東京] アジア太平洋地域の若手行政官は今日、2019〜2020年度日本-IMFアジア奨学金プログラム(JISPA)の歓迎レセプションに出席、新学期のスタートを祝いました。
歓迎レセプションは、同プログラムを運営するIMFアジア太平洋地域事務所が主催したもので、15か国から集った37人の新奨学生を含む、今年度のJISPA奨学生67人のほぼ全員が参加。各自の研究への意気込みを新たに、異なるキャンパスで学ぶ他の奨学生と交流を深めました。新奨学生は、夏に開催された10週間のオリエンテーションプログラム期間中、同じキャンパスで生活を共にしており、その後、各自の大学に移っていました。
トンガ初のJISPA奨学生であり同国財務省職員であるシオン・トカイ氏は、奨学生代表のあいさつで、「JISPAに参加できたことは本当に名誉で光栄なことです。このプログラムは、経済学と公共政策学の知識と高度なスキルを授けてくれます。自国に戻り、トンガの繁栄のために経済の発展に尽力する上で、こうした知識を会得することは大きな財産になるでしょう」と述べました。
JISPAは、アジア太平洋地域の財務省や中央銀行、関連する公的機関に勤める若手行政官が日本の大学院で学位を取得することを支援する奨学金制度です。JISPA奨学生の大半が、国際大学、一橋大学、政策研究大学院大学、東京大学の4つの提携大学に通い、マクロ経済学または関連分野の修士課程に所属しています。その他数名は、各自が選んだ大学で博士課程に在籍しています。
1993年の設立以来、JISPAは740人以上の卒業生を輩出し、その多くは現在、出身国の政府で上級職に就いています。今年、在日カザフスタン大使館参事官として歓迎レセプションに出席したエルダール・シズジコフは、まさに卒業生の一人でした。
JISPAは、日本政府が拠出する資金によって運営されています。