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IMF、大学主催の国際金融機関キャリアフォーラムで雇用機会を紹介

[2019年12月19日、東京] 国際通貨基金(IMF)アジア太平洋地域事務所所長は今日、他の7つの国際金融機関の代表とともに、国際基督教大学で開催されたキャリアフォーラムに参加し、学部生・大学院生に様々な雇用機会を紹介しました。

鷲見周久同地域事務所所長は、IMFは職員の半数以上が加盟国の経済状況を日々モニタリングするエコノミストとして働いている専門機関であると説明。IMFへの伝統的な新人採用は、34歳未満のマクロ経済学博士号取得者向けのエコノミストプログラムです。IMFへの就職の道は、財務省や中央銀行、シンクタンク、その他関連分野でエコノミストや政策立案者、実務家として幅広い専門的経験を積んだ経験者にも開かれています。

鷲見は、「あなたが情熱を注いでいる分野でキャリアを積むことを勧めます。専門性を持つことが重要です」と言い、IMFの採用競争は非常に激しいため、大学で一生懸命勉学に励み、必要な能力を身につけるよう学生たちに促しました。

同キャリアフォーラムは、今年度から国際金融専門家や国際公務員を育成するための新たなプログラムを開始した同大学のイニシアティブでした。IMFに加えて、世界銀行グループやアジア開発銀行、欧州復興開発銀行などの地域開発銀行が参加し、専門家としての雇用機会を紹介しました。ほとんどの機関が、専門分野における10年以上の経験と高い英語力を持つ経験者を採用しており、海外勤務経験もある人物がより望ましいと述べました。

学部と大学院双方から約80人の学生が同フォーラムに参加しました。多くの参加者は様々な機関の個別相談ブースを訪れ、雇用機会やキャリアパス、就職に向けた準備についてさらに話を聞きました。「自分の専攻と関心が、IMFや他の金融機関とどう関連しているのか、お話をする機会をいただきありがとうございました」と、IMFのブースを訪れた学生の一人は述べました。