ナイジェル・クラーク
副専務理事
ナイジェル・クラークは2024年10月31日に国際通貨基金(IMF)副専務理事に就任した。
IMFの前は、2018年3月からジャマイカの財務・公共サービス大臣、および国会議員を務めていた。それ以前は、2016年から経済担当大使を務め、任期中、ジャマイカの経済をより強力で持続可能なものにした。中央銀行の独立性の確立や独立財政委員会の創設、その他の税政策、公的機関のガバナンス、公共調達、公共部門の報酬、公共投資管理の改革など、野心的な国家改革を主導した。また、革新的かつ的を絞った政策支援により、新型コロナウイルスのパンデミックにおけるジャマイカの経済政策対応を主導したほか、主要なインフラ資産の民営化と官民パートナーシップを完了させた。クラーク氏の指揮の下、ジャマイカは多層的な災害リスク資金調達モデルを導入し、世界銀行の支援を受けて、大災害債券を単独でスポンサーした初めての小国となった。ジャマイカは2023年に、初の現地通貨建て債券の国際発行を成功裏に完了し、2024年には、国際資本市場で初の証券化取引を成功させた。
2022年には、米州開発銀行と米州投資公社の理事会会長に選出された。公務員としてのキャリアを積む前は、ゴールドマン・サックスのロンドン支局で株式デリバティブのトレーダーとしてキャリアをスタートした。その後、域内の複合企業であるマッソングループの副会長兼最高財務責任者を務めた。
クラーク氏は、ジャマイカ独立奨学生であった西インド諸島大学で数学とコンピューターサイエンスの理学士号を取得。その後、オックスフォード大学でコモンウェルス奨学生として応用統計学の理学修士号を、同じくオックスフォード大学でローズ奨学生として数値解析の博士号を取得した。
最終更新日:2024年11月22日