クリスティーヌ・ラガルド
国際通貨基金(IMF)専務理事 (2011年7月5日 ― 2019年9月12日)
2019年9月12日
クリスティーヌ・ラガルド氏は欧州中央銀行(ECB)総裁に指名されたことを受けて、2019年9月12日付で国際通貨基金(IMF)専務理事を辞任しました。この期間、デビッド・リプトン筆頭副専務理事がIMFの専務理事代行を務めます。
経歴
1956 年パリ生まれ。ル・アーヴルの高校を卒業。米国・メリーランド州ベセスダのホルトン・アームズ・スクール在学経験も有す。 パリ第 10 大学ロースクール卒業、エクス=アン=プロヴァンス政治学院で修士号を取得。
パリ弁護士資格を取得後、国際法律事務所である ベーカー&マッケンジーに、労働法、反トラスト法、M&A を専門とするアソシエイトとして入所。1995 年に同事務所のエグゼクティブ・コミッティーのメンバー、1999 年には同事務所のグローバル・エグゼクティブ・コミッティーのチェアマン、その後 2004 年にはグローバル・ストラテジィック・コミッティーのチェアマンに就任。
2005 年 6 月、対外貿易担当相としてフランス政府に入閣。農業・漁業相を短期務めた後、2007 年 6 月に、G7 最初の女性経済・財政相に就任。2008 年 7 月から12 月まで、欧州連合(EU)加盟国の経済・財務相による経済・財務相理事会(ECOFIN)の議長も務める。
G20 の金融危機対策に G20 の一員として取り組み、金融の監督および規制に関する国際レベルでの政策の発展、並びに世界経済ガバナンスの強化に努める。フランスが 2011 年の G20 議長国となった際、G20 議長として、国際通貨制度の改革をめぐる広範な作業計画を策定した。
2009 年には、フォーブス誌の「世界最強の女性」の 17 位、ウォール・ストリート・ジャーナル・ヨーロッパの「欧州のベストエグゼクティブ・ウーマン」の 5 位、タイム誌の「世界で最も影響力のある 100 人」に選出された。また、フィナンシャル・タイムズ紙は「2009 年・欧州財務大臣」に選出している。2000 年 7 月、レジオンドヌール勲章シュヴァリエを受章。
2011年7月5日、クリスティーヌ・ラガルド氏は、IMFの第11代専務理事に就任、その地位を獲得した最初の女性となる。2016年7月5日以降2期目を務める。
シンクロナイズドスイミングの元フランス代表。二人の息子の母。