IMFの専務理事は、理事会の議長でありIMF職員のトップでもあります。専務理事は理事会が選出し任期5年を務めます(延長可)。理事会は多数決によって専務理事を選出することも可能ですが、従来は、理事会は総意に基づき専務理事を選出してきました。
歴代のIMF専務理事国政通貨基金協定には、専務理事は「IMFの職員のトップとし、理事会の指揮の下で、IMFの通常業務を行う。専務理事は理事会の一般的監督の下、IMFの職員の組織化および任免の責任を負う」とあります。
専務理事を、筆頭副専務理事と3人の副専務理事がサポートします。副専務理事は専務理事が任命します。
推薦受付期間の終了時に、IMF秘書局は理事会に対し、立候補意思の確認が取れた候補者の氏名を開示します。候補者数が3名を超えた場合は、理事会が最終候補者3名に絞り込みますが、その際には、地理的なことを理由に選好することなく候補者の経歴を考慮して選定します。最終候補者リストは、IMFが公表します。
理事会は、ワシントンDCのIMF本部において、最終候補者と面談します。
次いで、理事会が候補者の資質について協議し、次期専務理事を選出します。多数決により専務理事を選出することも可能ですが、理事会は従来通り、総意に基づく選出を目指します。
更新は 2022年9月でした